秘密儀軌ツアー 一ー26ーc4

 四巡目の三
 niftyココログからのつづき

 ナポレオンにしては長い六時間の睡眠を終えて出てきた彼には、次の行程へ向かうためのミタマみがきの課題が出された。かなり長い時間のあと瞑想室から出てきた彼には、新しい問題が生まれていた。ピレネーにはもはや彼に対応する能力がないので、拠点をエトナ山に移してほしいという提案が出されたのである。エトナ山とは、今ではマフィアの拠点とも言われているシチリア島にある山のことである。
 エトナ山は世界の光の柱五十のうちの一柱ではあっても、彼を扱えるほどの能力はないということで、彼の出身地がらみの土地ではあっても無理だと辞退するので皆は困り果て、こちらに相談がなされたのであった。そのため彼好みの赤城山でトレーニングさせて様子を見ようということになった。
 喜び勇んだナポレオンに対して、四十九日の拠点の資格のない赤城山は、とりあえず仕組みに対応できるような能力を身につけるための特別訓練をするということで、佐田の申し出を受け入れることになったのだった。こちらの希望としてはまず、仕組みの第一段階の知識を習得するための読書会を開いてもらうことだった。誰か読み手をつけて皆で読書するわけであるが、読み手として名乗りをあげたのは、昭和天皇の皇后の替え玉として働いたくの一水戸大神であった。
 
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