秘密儀軌ツアー 一ー19ーg

 グーグルからのつづき 

 ナポレオンのミタマは若い頃から開いていたようである。地元系の下級貴族の出である彼はキリスト教には無関心であったようで、ギリシャの神々に対しての思いのほうが強かったらしい。彼はネプチューン(ポセイドン)、つまりスサノヲ系のミタマの持ち主であり、その意味では進化系の仕組みメンバーではあったのである。
 キリスト教で封じ込められてしまっているローマ帝国の末裔のよみがえりをかけての思いは、アレキサンダーを超えた地球支配にまで及んでいたとのことであるが、それだけにキリスト教の陰に潜む魔女系のジョセフィーヌに狙われるところとなったのであろう。
 しかし彼は男との戦いだけしか見えてはいなかったようである。男の一番の敵は女であって、その女との戦いに敗れたのであった。今の彼はその魔女、今流行のバンパイアのジョセフィーヌ支配下にあって、その呪力から逃れられないでいる。彼女は大元系のスセリヒメ系、相性のいいセットではあるが、それだけにたぶらかされやすいとも言える。ゲルマン神話ジークフリート(シグルド)が北欧魔女系のスセリヒメの惚れ薬を飲まされて、本来のセット女ブリュンヒルデ(キクリヒメ)のところまでたどり着けなかったのと同様の形である。
 現段階ではまだナポレオンはジョセフィーヌの魔力から抜け出すことはできてはいない。それどころか神を食らう妖怪の餌食になりつつあって、英雄人形を脱ごうとするとその魔手に取り付かれ、みずから妖怪化するしかないことになってしまう。彼のミタマはまだ半分ほど残っているようなので、こちらとしてはそこに訴えかけるしか方法はない。

                         今回はここまで。